2018.07.02公開

[北海道の河川とダムの紹介]
天塩川
てしおがわ

その源を北見山地の天塩岳(1,558m)に発し、平野や山間部を蛇行しながら北上して流下し、天塩平野を流れて天塩町で日本海に注ぐ一級河川です。支川サロベツ川流域には、利尻礼文サロベツ国立公園に指定されるサロベツ湿原が広がり、原生花園では多様な湿原植物が見られます。
江戸時代の探検家、松浦武四郎が流域に住むアイヌの助けを借りて天塩川をさかのぼり、その際にアイヌの古老との会話が元となって「北海道」の地名が生み出されたと言われています。河口から158kmまで堰などの川を横断する工作物が設置されておらず、カヌーイストに人気であるほか、イトウなどを狙う釣り人にも親しまれています。

河川データ
流路延長
256km(全国第4位)
流域面積
5,590km2(全国第10位)
河川名の由来
アイヌ語のテッシ-オ-ペッに由来し「簗(やな)・多い・川」の意味。テッシとは岩が簗のような形に川を横断しているところです。テッシにはさまざまな神話伝説がついていることが多いようです。
※参考:「北海道の地名(山田秀三著)」

ページトップへ