2019.03.26公開

[北海道の川を撮る!]
水と生きものの郷 トゥ・ぺッ

石狩川下流当別地区自然再生事業地

トゥ・ぺッとは「当別」の語源となったアイヌ語で、「沼から来る川」という意味です。
かつての石狩川の流れは変化に富み、周辺には湖沼や湿地帯が広がっていました。
当別川が石狩川に合流する場所で、湿地や草地、樹林を再生しようという取り組みが行われています。
石狩川河口から15㎞ほど上流で、道の駅当別から徒歩15分の場所にある再生地には、当別町・札幌市・江別市の3市町にまたがる広大な空間と、静かな情景が広がっています。
春には渡り鳥の中継地点になっておりたくさんの白鳥やガン・カモ類がやってきます。
アカゲラが樹木をコンコン叩く音、葦原が風にサラサラなびき擦れ合う音、タ凪の湖面に魚が跳ねてつくるリズミカルな波紋など、ここには懐かしい風景が季節ごとにゆっくりと流れ、石狩川の原風景を見ているような気がします。

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