佐々木榮松氏は1913年、北海道北見国置戸生まれ。10歳まで白糠町の庶路で過ごし、独学で絵を描き始める。少年期以降は釧路市の石板印刷会社(リトグラフ専門の印刷)で働き、水彩・デッサン・石版画・グラフィック・デザインなど様々な表現手法を体得した。
特に、油絵を本命としてもっぱら、郷土東北海道の自然のなかの人物や動物を描いてきたが、終戦後は湿原に孤り寝起きし、不毛の湿原の自然を主題として制作を続けた。釧路を拠点とし、美術関係団体には属せず創作活動を一貫した。2012年1月に満98歳で逝去されています。
湿原の画家とよばれ釧路湿原を熟知し、風土・人物・動物・植物の「命の描写」をテーマに、自然界の摂理と輪廻を美しく描写した、佐々木榮松氏をたたえ、多くの感動を未来ある子供達に観てもらい、心豊かになれるようにすることを目的に、全国のファンの寄付やご支援のもと建てられたのが、「佐々木榮松記念 釧路湿原美術館」です。
展示室の入り口には、当館のシンボルである「釧路湿原」の絵が佐々木榮松氏の彫刻像と共に出迎えています。佐々木榮松氏の人気を物語るように現在も市内はもとより全国各地より訪問者が足を運んでいます。
写真提供:釧路湿原美術館(2枚とも)
佐々木榮松記念 釧路湿原美術館 マップコード:556 183 780*77