赤平市付近の空知川の河岸では、石炭の露頭(鉱脈が地表に現れている所)を見ることができます。幕府から蝦夷地調査の命を受けた松浦武四郎は、安政4年(1857年)に空知川沿いに露頭炭の炭層を発見しました。明治に入ってから、榎本武揚や米国人地質鉱山学者ライマンらが空知の地質調査を行い、その後の空知炭田の開発につながりました。日本地質学会北海道支部により北海道地質百選に選定されています。
今回の展望デッキ整備箇所は、空知川の水衝部に位置している箇所になり、経年的に斜面が浸食され対策工を実施する必要がありました。一方で上記整備箇所下流側では、日本遺産 構成文化財となっている露頭炭があり、整備前は樹木が繁茂しておりカヌー等での河川からのアプローチしかできませんでした。周辺樹木の伐開及び斜面対策工としての護岸の整備を行うことにより、露頭炭層の展望デッキとして整備ができ露頭炭層を河川敷地から見ることができるようになりました。「露頭炭」は地域の貴重な資源ですので近くに来た際には是非立ち寄って頂き、歴史のロマンなどを感じてほしいです。
⇒露頭炭見学箇所案内図 ダウンロートはこちらから(PDF:680KB)
露頭炭見学箇所マップコード:179 173 500*24