2022.04.15公開

[かわたびほっかいどう大賞受賞レポート]
優秀賞/丘のまちびえいサイクルスタンプラリー
美瑛町・旭川開発建設部

今年3月7日に発表された「かわたびほっかいどう大賞」。かわたびほっかいどうへの積極的な関わりや情報発信へのモチベーションアップを目的とし、エントリーされた13の取り組みの中から大賞と優秀賞(2組)が選出されました。

この記事では、優秀賞を受賞した旭川開発建設部と美瑛町が連携した取り組み「丘のまちびえいサイクルスタンプラリー」について、担当者の声を交えてレポートします。

「丘のまちびえいサイクルスタンプラリー」は、2021年8月から10月中旬までの期間で、美瑛町にて実施された、自転車を使ったスタンプラリーです。美瑛町では例年9月に「丘のまちびえいセンチュリーライド」というサイクルイベントを過去10回にわたり実施していますが、2年前からはコロナ禍でやむなく中止となっています。

そうした中、なんとか美瑛町でのサイクリングを愛好家に楽しんでもらいたいと2020年夏に初開催されたのが同スタンプラリーです。2021年はさらなる工夫を施した上で開催され、優秀賞の受賞につながりました。

過去開催されたセンチュリーライドの様子

センチュリーライドでは1日に大勢が同じコースを走りますが、長期間開催するスタンプラリーであれば参加者の分散が図られ、密を避けることができます。また2020年は、あらかじめ設定された3つのコースを走行するというものでしたが、2021年は町内に設置された40のポイントを自由に巡ってスタンプを獲得するスタイルに変更。これにより一層参加者が密集する機会を減らすことができ、安全に楽しめるイベントとなりました。
各コースのスタンプ(QRコード)のチェックポイントをクリアした方には抽選で「美瑛産農畜産物」「美瑛町特産品」「ビエイティフル認定商品」「白金温泉宿泊優待券」など豪華景品が贈られました。

「約2カ月半の開催期間で延べ1,200名がエントリーしてくれました」と紹介してくれたのは美瑛町文化スポーツ課の平間さん。旭川市及び近郊からの参加者が半数近くを占めるものの、札幌からの参加者も多く、道外からの参加も20名に上ったそう。
「一番遠くから参加してくれたのは広島県の方。近郊以外の参加者は3泊ぐらいの旅程で来られていて、スタンプラリー以外の観光も楽しまれていたようです」
開催期間中は美瑛町内の飲食店などが協賛し、割引サービスを提供するなど地域が一体となって参加者をサポートしたと言います。

旭川開発建設部ではかねてより、かわまちづくり事業の一環として「美瑛川・青い池サイクリングコース」の整備に取り組み、2020年に完成。整備にあたっては有識者との現地確認や意見交換など地域との連携を図り、ハード面では水辺へのアクセス路や橋梁部アンダーパスの整備、堤防上の路面への案内表示の設置、誘導看板の設置などを行ってきました。またソフト面ではコースマップの作成やPR動画の作成などに取り組んできました。

優秀賞の受賞について美瑛町まちづくり推進課の柳田さんは「全道各地の多彩な取り組みの中から賞をいただけたことは大変光栄。スタンプラリーに関しては民間の方が主体的に動いてくださり、そういう取り組みが評価されたことは意義がある」とコメント。旭川開発建設部の千野さんは「美瑛町さんと一緒に取り組んできた成果が評価されたことがうれしい。今後もいろいろな機会で協力していきたい」とコメントしました。

こうした取り組みを通じて「美瑛町と開発建設部の距離が縮まった」という両者。今後の連携にも大きな期待が寄せられます。

ページトップへ