シシャモ資源の回復を願って、むかわ町永安寺に柳葉魚(ししゃも)観音菩薩像が建てられたことを報道で知ったので現地へ行ってきました。(写真撮影と公開については永安寺さんの許可をいただいています。)
境内を進んで行くと真新しい観音像が目に入りました。観音様の右手にはフクロウ、左手にはシシャモがいっぱい入ったカゴを持っています。少し重そうです。
永安寺の資料によると、魚藍(ぎょらん)という魚を入れるカゴを持った「魚介豊漁」などに御利益のある魚藍観音菩薩がモデルとのことです。
では、右手に乗ったフクロウは?
それは、アイヌ民族のシシャモ伝説に関係がありました。鵡川漁業協同組合のホームページによると、昔アイヌの人たちが飢えに苦しんでいるときに、カンナカムイの呼びかけでフクロウの女神が柳の枝を杖にして魂を背負って駆けつけ、神々がその柳の葉に命を与えシシヤモとして鵡川に流したことで人々は飢えから救われたということです。柳葉魚観音像の背後には柳の木が植樹されていました。
仏教の教えとアイヌ民族に伝わる伝説が具現化された観音様なのですね。
観音像を見たあと、参道をはさんで反対側にある「八王子千人同心移住隊士市川彦太夫墓石」にお参りしました。なぜ永安寺にこの墓石があるのか?ふと思ったこのときに時の扉を押してしまいました。いつかこの続きを・・・
永安寺のマップコード:455 261 808*60