令和6年(2024年)6月に「日高山脈襟裳十勝国立公園」が誕生し、改めて注目を集める清流・札内川。その魅力を詰め込んだデジタル小冊子「札内川魅力発見!」が完成しました。
制作を手がけたのは、「札内川懇談会」。札内川では、木々が生い茂って失われつつあった本来の「石ころの河原」を取り戻すための『札内川自然再生事業』が令和5年度まで行われていました。懇談会のメンバーは、札内川の利活用を考えたり、環境調査を行ったりと、札内川の豊かな環境を未来へつなぐ活動を続けてきました。
そんな川を愛するメンバーが、「もっと多くの方に気軽に札内川に訪れてほしい」という想いを込めて作り上げたのがこのデジタル小冊子。自然再生によってよみがえった環境で暮らす生き物たちの紹介や、周辺の見どころなど、メンバーの「札内川が好き!」という想いにあふれた内容がまとめられています。
人の手で自然の力を引き出し、みんなで守り継いでいく。そんな豊かな魅力が詰まった「札内川魅力発見!」は、下のリンクからご覧いただけます。
▼ デジタル小冊子(PDF)のダウンロード・閲覧はこちらから
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【札内川自然再生事業】
帯広開発建設部(国土交通省 北海道開発局)が主体となった取り組みで、樹林化によって減少してしまった「礫河原(れきがわら)」を再生し、そこを生息・繁殖の場とする動植物の保全を目的とした事業です。川の流れが持つ、地表の形状を変化させる自然の力によって礫河原を更新することが目標。
事業の主な取り組み
◎中規模フラッシュ放流の実施
平成24年から、夏の洪水期前に行われる札内川ダムの水位低下に合わせて、フラッシュ放流を実施。この取り組みと自然出水により、礫河原の面積は徐々に回復傾向にあります。
◎流路引き込み掘削と置砂の実施
礫河原再生を促進するため、副流路の埋没を防ぐ「流路引き込み掘削」や、河道の蛇行を促進する「置砂」を行っています。これにより、流路の変動や砂州の発達といった効果が確認されています。
◎貴重な動植物の保全効果
日本でも珍しい在来種である「ケショウヤナギ」の群落の定着や、礫河原に依存する「チドリ類」の生息数および生息範囲の拡大が確認されています。また、魚類や底生動物の生息環境の多様性も向上しています。














