かつて「日本一の赤字ローカル線」という不名誉な鉄道路線があったのをご存知でしょうか。それが旧国鉄の美幸線(美深-仁宇布間21.2kmを走行)。その赤字を埋めることができないまま昭和60年に廃止となりましたが、そこから15年ほど過ぎた平成10年、一帯の住民有志らの手により「トロッコ運行」という形で、路線は奇跡の復活を遂げたのです。
トロッコが走行するのは、国鉄時代に実際に使用していた本物のレールの上。出発点となる旧仁宇布駅敷地内には、枕木で組み上げた古い駅舎が作られています。ちなみにトロッコにはエンジンが設置されているため、自動車運転免許証が必要となります(ただし免許を持っていなくても、スタッフが運転する場合は乗車できます)。
豊かな自然と古き良き時代の風情を感じながら、トロッコに揺られる…美深ならではの貴重な体験はいかが?
写真提供:美深町役場(写真1・2枚目)、PIXTA(写真3枚目)