真っ黒な見た目に強いコシ。全国各地に蕎麦は数多くあれど、ここまで特徴的な蕎麦はかなり珍しいのでは…。これが音威子府地方でのみ生産される珍しい黒い蕎麦「音威子府蕎麦」。この独特な特徴は、通常取り除かれるはずの甘皮をそのまま挽いて入れる「挽きぐるみ」という製法を使用しているからです。蕎麦が本来持っている甘味と風味、そして野性味すらも閉じ込めたまさに蕎麦中の蕎麦なのです。
地元の製麺所が製造するこの蕎麦、もともとは音威子府にあった天北線の駅ソバが発祥だったそう。その味が評判となり、全国へと広まっていったわけです。通販等でも購入可能ですが、やはり村内や音威子府駅構内で味わうのがオススメ。かわたびがてら、一杯いかが?
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