2020.11.12公開

[フォトレポート]
石狩川「捷水路(ショートカット)」の
歴史を知る旅
第1回ほっかいどう学インフラツアー

10/24(土)に行われた、「第1回ほっかいどう学インフラツアー」に参加しました。

日本三大河川である石狩川の捷水路(川のショートカット)工事の歴史を知ってもらうため、「NPO法人ほっかいどう学推進フォーラム」が主催となり開催された見学ツアーです。
参加者は石狩市内及び近郊にある小・中学校の教員の方9名。当日は気温が低いものの、雨は降らずに全てのプログラムを行うことができました。

午前中に参加者が集合すると、最初の目的地に向けてバスが出発。バス内では主催者からの挨拶の後、参加者による自己紹介が行われました。続いて、北海道開発局の方が講師を務め、石狩川の概要や成り立ち・治水事業の沿革や土地利用の変遷などについて説明がありました。

最初の目的地である「川の博物館」に到着。川の博物館では、元北海道開発局の方を講師として、北海道の発展に寄与した石狩川の捷水路事業や、治水対策である石狩放水路の説明などが館内の展示物を用いて行われ、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。

続いて参加者は、北海道開発局所有の河川調査船「弁天丸」に試乗体験をしました。コースは川の博物館から茨戸川を航行~志美運河~川の博物館までの約40分間の乗船です。貴重な体験をした参加者は、大いに楽しんでいたようです。

弁天丸の乗船体験のあと、参加者は再び川の博物館に戻り、茨戸川の模型による洪水の処理方法や水質改善の仕組み、模型による捷水路の仕組みを見学しました。

また、「石狩川治水の祖」といわれる岡﨑文吉博士が考えたコンクリートブロック、「岡崎式単床ブロック」について興味深く観察していました。

川の博物館での午前中のプログラム終了後、博物館近くの佐藤水産「サーモンファクトリー」のレストランで昼食を取りました。秋の味覚に舌鼓を打ち、食事を楽しみました。

昼食後、再びバスに乗った一行は、捷水路工事として最初に実施され、最も規模が大きい石狩川「生振捷水路」を車窓から見学。生振捷水路を実際に見た参加者は、そのスケールの大きさや当時の工事の苦労などを実感していたようです。

生振捷水路を後にし、最後に豊平川の雁来排水機場を見学しました。雁来排水機場では、北海道開発局札幌開発建設部の方から、排水機場の役割や浸水被害軽減に向けた取り組み、近年の洪水における稼働状況や茨戸川の浄化対策(清流ルネッサンス事業)などの説明を受けました。参加者からは、「排水機場などの効果について、もっと住民にPRした方が良い」との意見がありました。

雁来排水機場見学ののち、一通りのプログラムが終了し、バスで帰路につきました。今後もインフラ整備について、関係者だけではなく一般の方にも、その重要性について知っていただくため、このような機会がますます増えることを願っています。

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