2025.07.25公開

[動画・フォトレポート]
インフラ・ジオツアー(上富良野コース)に参加しました!

火山砂防施設を巡るインフラツーリズムと十勝岳ジオパーク推進協議会が進めるジオツーリズムの取組を融合させたもので、6月からスタートしています。2つあるコースの内、今回は「上富良野コース 泥流と砂防の物語」へ参加しました。

◎ツアー参加日時:2025年7月18日(金) 13:00~16:00

動画「インフラ・ジオツアー(上富良野コース)」を作成しましたので、ご覧ください。

20250718 インフラ・ジオツアー(上富良野コース) かわたびほっかいどうYouTubeURL
https://www.youtube.com/watch?v=XqTHni14z6w

今回参加した「上富良野コース」は、上富良野町内の3箇所を3時間で回るコースとなっています。
@1 凌雲閣テラス
@2 上富良野町郷土館
@3 富良野川第2号透過型堰堤

 

この日案内していただいたのは、十勝岳ジオパーク認定ガイドの佐々木さんです。
佐々木さんはジオツアーガイドとして、美瑛を回る「美瑛町美遊バス」でガイドをしたり、十勝岳火山砂防情報センターでも館内ガイドをしているそうです。冬はスノーシューを履いてヌッカクシ火口までのトレッキングガイドもしているとのこと。美瑛・上富良野の魅力を知り尽くした方でした。

これだけでも十分すごいのに、なんとハンターでもあるのでした。上の写真は、佐々木さんが仕留めたヒグマの写真です。ハンターになるまでのいきさつ話がとても面白く、ひとしきり盛り上がりました。

現在は、9月に開催される「第15回日本ジオパーク全国大会 十勝岳大会」の準備で大忙しとのことでした。

 

1 凌雲閣テラス

最初の見学場所は、かみふらの八景のひとつ「十勝岳温泉郷」にある凌雲閣テラスです。赤く囲ったところが、「湯元 凌雲閣」という宿泊施設のテラスとなっています。

 

凌雲閣テラスからの眺めです。眼下にはヌッカクシ富良野川(ヌッカクシフラヌイ川)が流れており、左の山が三段山、右に見えるとがったところが「ばけもの岩」です。その間の肌色に見えるのが砂防ダムです。その上流にヌッカクシ火口があります。

ここでは、山体岩質がとてももろいこと、富良野川沿いに数ある砂防ダムについて、3つの温泉(十勝岳温泉、吹上温泉、白金温泉)と源泉の話、温泉と噴火の前兆の関係など興味深い説明をしていただきました。

 

2 上富良野町郷土館

次に、上富良野町郷土館へ向かいました。建物は、かつての役場を模した外観となっています。

 

「大正15年5月24日 十勝岳大噴火」のコーナーで説明を受けました。館内には、大正泥流でねじ曲がった鉄道のレールが展示されていたり、昭和37年と昭和63年に噴火したときの記録もありそれぞれ説明を受けました。大正15年に噴火した当時の被災から復興までの記録映像も見ることができました。これは必見映像だと思いました。

 

館内にビールが置かれていたので佐々木さんに聞いてみると、上富良野町では昔からホップとビール麦の栽培がされており、それで作った「まるごとかみふらの」というビールとのこと。フルーティーな味わいだそうです。以前「ソラチエース」というビールを飲んだことがありますが、調べてみるとやはり上富良野産ホップの品種名からつけたビールでした。

 

3 富良野川第2号透過型堰堤

資料館を後にして、本日一番楽しみにしていた富良野川第2号透過型堰堤に着きました。こんな山の中にこんなに巨大な施設が、と驚きです。写真は、下流面から右岸方向です。

 

こちらは、下流面がら左岸方向。全延長 L= 917m、端が見えません。大正15年の噴火では、この幅いっぱいに泥流が流れたとのことです。

 

富良野川が流れているところまで来ました。

透過型堰堤は、直径60cmの鋼管を組み合わせでできています。佐々木さんから、「使った鋼材重量はどのくらいでしょう?」と聞かれましたが見当もつきません。「答えは、東京タワーの重量と同じくらいです」と言われ、???・・・。「およそ3,801トンです」とのこと。それでも???でした。

 

「最後に堰堤の端まで行ってみましょう」と言って佐々木さんが歩き出したときには、えー?あそこまで歩くんですかと、少々げんなりしましたが、実際は車での移動でした。よかった。

 

とはいえ、堰堤の間から流れ出る小川を3箇所わたっての移動でした。「今日は水量が少ないから車で行けますね。よかったですね。」はい、本当に良かったです。

 

堰堤の左岸の端に到着しました。やっぱり長いです。ここは、普段立ち入れないので、このような施設が下流に住む人の安全を守っていることを知らない人も多いでしょう。

 

 ガイドの佐々木さんからは、ジオに関する話はもちろん、上富良野にまつわるいろいろな話をしていただきとても楽しいツアーでした。あっという間の3時間でした。やはり普段見ることのできない施設をガイド付きで見せていただいたことは、たくさんの方にも是非参加していただきたいツアーだと思いました。

 

インフラ・ジオツアー(上富良野コース・美瑛コース)の申し込み→こちら

◆[動画・フォトレポート]インフラ・ジオツアー(美瑛コース)に参加しました! → こちら

十勝岳温泉駐車場(集合・解散場所)のマップコード:901 872 349*53

 

お問い合わせ
十勝岳ジオパーク推進協議会
TEL
0166-76-4004
URL
https://tokachidake-geopark.jp/activity/infrastructure

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