2024.01.26公開

[フォトレポート]
令和5年度 かわたびほっかいどう活動報告会を開催しました!

令和6年1月16日(火)、今年度のかわたびほっかいどうの活動報告会を開催しました。当日は、会場とwebの双方から発表を行いました。


報告会会場の様子(札幌)


函館開発建設部と今金町からweb参加した発表を会場に中継している様子
一番上の写真は、くしろ自然再生解説員から活動内容を報告している様子

全道で実施された数ある取組の中から、13件の発表がありました。当日は、取り組みにあたって連携した団体等からの参加も数多くありました。さらに一段と工夫された取り組みや全道展開の可能性を秘めた取り組みもあり、参加者は大いに参考になったようです。

◆取組内容の概要◆
当日発表のあった13件について、その活動概要をお知らせします。
各タイトルをクリックすると、関連記事をみることができます。

NO.1 水辺で千歳の”みらい”を語ろう-RIVER CITY PROJECT CHITOSE みらいEXPO-開催  (一般社団法人千歳青年会議所、千歳市、千歳河川事務所)
このイベントは、千歳市街地を流れる清流「千歳川」を地域資源として最大限活用するため、千歳市青年会議所が2014年から主催しているもので、今年で10周年を迎えました。今年は「みらい」をテーマに、「まち・環境」に注目した展示が行われたほか、全国的にも珍しい「川のテラス」では地元高校生による茶道が披露されるなどしました。また、水辺を最大限楽しむコンテンツとして、小魚を捕まえたり川の中を観察したりするなどの川遊び、水辺の生物のタッチプール、カヌーやラフティングなどのアクティビティのほか、飲食ブースでは「グルメで世界とつながろう」をコンセプトに4台のキッチンカーとテント9店舗の合計13店舗が出店し、参加者は川のせせらぎを感じながら川のテラスで飲食を楽しみました。

 

NO.2 千歳川リバークリーンデイ2023 春編・秋編 (一般社団法人「かのあ」)
カヌーで千歳川を下りながら川底のゴミを拾う清掃活動を「リバークリーンデイ」と名付け、この動画を発信することで環境保護への啓発活動を続ける取組です。千歳川をいつまでも美しく保つことを目的に、年に2回程度河川清掃を行っています。この活動は、「市民参加&企業連携型」のフィールド活動として、市民・地元企業・行政が協力しあった活動を目指しています。また、見ていただいた動画は、環境省の環境教育ESD実践動画に選ばれています。

 

NO.3 えべつの新しい日常をここからシン・エベツ (シン・エベツ実行委員会、江別河川事務所)
江別河川防災ステーション地先の高水敷において、「えべつの新しい日常をここから」と題して、7つのブースに分かれ、①えべつのグルメが堪能できるキッチンカーが出店、②えべつクイズ・魚のタッチプールなどの環境学習、③川で洗濯・お昼寝、④吹奏楽・ダンス部などのLIVE、⑤デイキャンプでゆっくり過ごす、⑥シャボン玉、輪投げなどで遊ぶ、⑦まちの未来ボード交流掲示版に願い事を書いてもらうなど、河川敷地の様々な利活用を体験しました。普段あまり利用されていない場所ですが、この日は、たくさんの参加者があり、それぞれの楽しみ方を満喫していました。

 

NO.4 今金町美利河で4つのイベントが同時に開催されました! (今金町、今金河川事務所)
美利河ダムのある今金町美利河地区を中心とした観光振興等を目的に開催されました。①「第8回ピリカふれあいマラソン大会」では、美利河ダムの堤頂やその周辺がコースになっていて、町内外から46名のランナーが参加しました。②「ピリカ遺跡まつり」では、メノウ磨き体験、丸太を昔ながらの鋸で切る木育講座、ヤリ投げ大会、絵本読み聞かせ、石器で実際に紙やお肉を切ってみる体験ができました。③「ミニ夏祭り”ピリカマルシェ」では今金町産のアスパラ、ミニトマトなどの野菜を知ってもらうため格安での販売や、炭火で焼いた軟白ネギはとても人気でした。④「美利河ダムを歩いてみよう!」では、ダムの内部の個人見学会を開催し、町内外から29名が見学しました。

 

NO.5 尻別川サイクリングコース試走会を開催しました! (蘭越町、倶知安開発事務所蘭越分庁舎)
過年度に整備した尻別川サイクリングコースの試走会を開催し、コースについての意見交換を行いました。 当日は小雨も降り、日中の最高気温は10℃前後の極寒の中、蘭越町役場3名+倶知安開発事務所5名の計8名全員がケガや体調を崩すこと無く蘭越町市街部の「豊国橋」をスタートし尻別川河口部の「道の駅シェルプラザ」をゴール地点とし、延長約24kmのコースを完走しました。
終了後の意見交換では「尻別川や綺麗な景色が楽しめ自然を満喫できた」「今回とは逆に下流から上流側へ向かって走行した方が山々の景色も目の前で楽しむことができる」「堤防は走りやすいが風が強く、一般道は風は弱いが段差が多くて走りづらく、また、自動車の通行もあるので気を使った」等の意見があげられました。いただいた意見を参考に、魅力あるコースづくりをしていきます。

 

NO.6 かわまちフェスin 旭川 (ミズベリング旭川、旭川開発建設部)
30万都市旭川市の旭川駅周辺北彩都あさひかわで、かわまちフェスが開かれました。忠別川が近くを流れる、駅の南口広場にはフードトラックなどが出店、野外ライブの開催、鏡池では「まちなかカヌー」の体験、レンタサイクリングによる「水辺のサスティナブルツアー」など初夏の水辺を思い思いに楽しんでいました。7月7日7時7分には、みんなで「乾杯~!」と一番の盛り上がり。約300人程度の方々が集まり、川の賑わいが創出されました。

 

NO.7 鵡川サイクリングコース走行会 (日高サイクリング協会、室蘭開発建設部)
鵡川サイクリングコースは、景色を楽しめる河川堤防をコースとして、たんぽぽの群生地が広がる「むかわたんぽぽ公園」をスタートし、国内最大の恐竜全身骨格化石の植物食恐竜「むかわ竜」を収蔵・展示している「むかわ町立穂別博物館」をゴール地点の延長約40kmのコースとして開催しました。約30名が参加し、ゴール後は博物館の見学や地域の特産品の購入などを楽しみ、絶好のサイクリング日和のなか、事故やケガもなく無事に終了することができ大盛況でした。

 

NO.8 釧路湿原(釧路川カヌーポート)における地域貢献活動~トイレ設置~ (株式会社北開水工コンサルタント、釧路川カヌーネットワーク協会、釧路開発建設部)
釧路川及び釧路湿原では、カヌー等の利用が盛んな一方、利用可能なトイレが限られ、トイレ不足が課題でした。このことから、昨年に引き続き、釧路川の細岡カヌーポートと今年新たに、岩保木水門の2箇所に仮設トイレを設置しました。今年は、多言語表示したトイレも試行的に設置し、カヌー利用者や観光客など多くの方に利用され、大変好評でした。今年は釧路川カヌーネットワーク協会と河川工事を実施している開成建設工業株式会社・辻谷建設株式会社、河川巡視を実施している株式会社北開水工コンサルタントが共同で、釧路川の細岡カヌーポートと岩保木水門の2箇所に仮設トイレを設置しました。今後、設置期間中の利用実態や維持管理上の課題等を把握して、関係機関等にも提供する予定です。

 

NO.9 釧路湿原の魅力を解説します~くしろ自然再生解説員~ (くしろ自然再生解説員、釧路開発建設部)
くしろ自然再生解説員は、平成16年度から釧路湿原が一望できる細岡展望台において、釧路湿原の特徴や釧路湿原自然再生事業などを解説するボランティア活動を行っており、令和5年度で20年目になります。今年度は、新たに2名の方が加入され、合計29名の方がくしろ自然再生解説員となりました。期間中、22回の解説員活動を行い、826名の方が解説に耳を傾けました。聴聞者の皆さんからは、湿原の大きさにびっくりした、タンチョウを望遠鏡で見ることができた、解説を聞いて湿原を理解できた、など好評の声をいただきました。

 

NO.10 ダム貯蔵シリーズ第3弾!~ワイン (株式会社AOILO、帯広河川事務所)
札内川ダムでは令和4年度より、札内川ダムを活用し飲食物の貯蔵・熟成実験を進めています。第1弾のコーヒー豆、第2弾のチーズ・日本酒に続く3弾目として、ワインの貯蔵実験を始めました。貯蔵するワインは、中札内村でワインショップを運営するAOILOの村産ぶどうのワインです。リムトンネル内は、温度と湿度がワインの熟成に適しており、半年から1年熟成させることで旨味、深みがさらに増すということで、春頃に蔵出し予定です。

 

NO.11 十勝川インフォメーションセンターが再オープン (リバーベース十勝川、帯広河川事務所)
今年度の十勝川治水100年記念事業を契機に展示スペースの更新などを行い再オープンしました。一新した展示スペースでは、治水100年の歴史や防災などのパネル展示のほか、サケの遡上の様子をリアルタイムで放映する映像配信や、手持ちのスマホで十勝の河川見学や図鑑が閲覧できる「河川バーチャル見学」、「デジタル図鑑」などを新たに展示しました。また、サイクルルート「トカプチ400」のルートに含まれる立地条件を活かし、サイクル拠点への登録もあわせて行い、ラックも備えてサイクリストが気軽に立ち寄れる施設としました。

 

NO.12 利別川資材ヤード(池田町避難の丘)流域治水の防災学習を行いました (北海道池田高等学校、池田町、池田河川事務所)
北海道池田高等学校では、身近な地域における防災・減災学習を進めるなかで、池田町役場・池田河川事務所と連携し、3者共同で防災教育を実施しました。座学として、池田河川事務所から、流域治水の取組の中で、河川の氾濫と避難の時に気をつけることを学び、池田町から、利別地区の避難経路見直しの概要と現地調査の説明を受けました。その後、生徒さんが想定される避難路を実際に歩いて、避難場所(避難の丘:利別川資材ヤード)までの到達時間や経路上の危険箇所などについて確認しました。この授業で作成した資料は、池田町の避難経路見直に活用される予定です。

 

NO.13 天塩川振老沼におけるカシワの森づくり (NPO法人天塩川を清流にする会、留萌開発建設部)
天塩町のNPO法人「天塩川を清流にする会」では、天塩川下流の旧川の一つである振老沼の周辺で、渡り鳥の野鳥観察やカシワ林の再生に取り組んでいます。振老沼の河岸に植樹したカシワの森は、約25年が経過し大きく生長し、地元高校の総合学習の場としても活用されています。今年は、近年に植栽したカシワ木が良好に生育するよう、枝打ち作業を行い、ドロノキとミズナラの幼木の植樹を行いました。振老沼にはたくさんの渡り鳥が飛来するので、4月~11月までに毎年60回前後の野鳥観察を行って、調査結果を幌延河川事務所に提供し、生息・飛来する野鳥の勉強会を行いました。

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